季節の子育て〜12月〜

季節の子育て〜12月〜

12月

 12月も半ば過ぎて、ここ数日急に冷え込んできました。授業が終わって車に乗り込むと、温度計がマイナス1度になっていて驚きました。子どもの頃から寒さはずっと苦手でしたが、温暖化といわれてからは、季節が移り変わるという当たり前のことにちょっと安堵感を持ちます。大人になってからは、冬の楽しみ方も色々と増えてきました。それでもやはり、さすがに師走。冬支度もままならないうちに、また今年も慌ただしい年末年始がやってきます。でも冬至の前の今頃はとにかく夜が長くなるので、じっくりと考え事をするのに、良い季節です。みなさまはどんな冬を過ごしていらっしゃいますか?

~冬は集中力が増す季節~

 さて季節の子育てのお話しです。冬の子どもたちはとても集中力が増してくるため、アトリエではじっくりと取り組むプログラムを取り入れています。春から積み上げてきたさまざまな体験がここにきて、ぐんと成長する時期でもあるのです。ここから次の春までは技術を向上させ習得するプログラムが続いていきます。冬を丁寧に過ごすことで、次の学年に上がる春にひとまわり大きく育つ姿を見ることができるのです。

一年かけて育ててきた知恵の実を収穫し、じっくりと蓄えている。そんなイメージなのです。

〜大きく変化する年齢

冬は子どもたちの心身共に大きく育つ時期なのですが、特に変化する年齢があります。それが 年長さん、小学6年生 中学3年生です。どのように変化していくのかは、ここから春まで少しづつお話ししていけたらと思います。

子どもたち本質を見る〜

 絵や工作などの作品づくりというのは、内面を表現するものなので、その子の持つ「本質」が手に取るように見えます。作品は自分を表現する術ですから、どんなに言葉を繕っても、「本質」をごまかすことはできません。勉強の成績や態度などで測るだけではわからない内面的な成長を作品から見続けさせていただいている私たちにとって、どうしても一人一人が皆、大切でついつい真剣に彼らの人生に向き合ってしまいます。

 でも、子どもたちにとって、たくさんの大人が真剣に関わることは、とても大事なことだと思っています。自分の娘も、たくさんの人に育ててもらいました。人というのは、一人では生きていけません。人間関係が希薄になっているといわれる今だからこそ、自分のことを真剣に見守ってくれている大人がいるということを、アトリエにいる子どもたち一人一人に伝わると良いなあと思っています。「ずっと、応援し続けている」と、これからも伝え続けたいと思っています。子どもたち一人一人に本気で向き合い、本気で心配し、そして本音で語り合う空間と時間が、ここにはある。子どもたちに伝わるといいなあ。講師の先生たち皆が本気で、子どもたちに向き合っています。そんなこともアトリエの自慢の一つです。


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