アトリエに通い始めた子がよく口にする言葉に 「失敗した」があります。これは このブログでも何度も書いていること。今日は そんな中で どうしたら 失敗を恐れない子どもになるか そんなお話しを⭐️
「やる前からできないと言わない」
アトリエでも通い始めて最初の頃は、みんな「できない」と言います。 やってからできないと言うのはまだ良いですが、最近ではやる前から「できない」と言う子が増えてきたのが気になります。
アトリエでよく言うことの一つに「やる前に できないと言わない」という言葉があります。失敗はやったから失敗するわけで、やる前からの「できない」は失敗さえもできないわけです。
やったことがないことが「できない」のはあたりまえ
やったこともないことが「できない」のは当たり前 それは当然と思いますよね。でも、この当然のこと、最近の子どもたち、本当に知らないんです。ここが、ストンと腑に落ちると、子どもたちは 「ハッ」と顔つきが変わります。肩の力が抜けます。「やったことがないことは 誰でもできない」言葉にすると、とても簡単なことですがこれ、大人も忘れているんですよね。まずはやる 勇気を出してやってみる。そんな小さなチャレンジ、小さな気づきが次の一歩になります。
とは言え「できない」という子どもたちに「できるから やってごらん」と言ってもできるようにはなりません。
でわ アトリエでは できるようにするにはどうしているか?色々 ありますが、大きく答えは2つ
1 .できるようになるまで繰り返す
2 .できる段階まで戻って もう一度やる
ただ これだけのことなんです。そして後はできるようになるまで「待つ」なんですね。
2つのこの習慣を身に付けていると 「できないこと」も「やればできる」にかわります。
小さいことでも この、「できなかったことが できるようになった」という達成感。これを積み重ねていくことで新しいことにチャレンジすることを恐れなくなります。
小さな「できる」は 達成感=自己肯定感が上がる に繋がっているのです。
あと、子どもたちは、口で言ってもできないのですよね。特に6歳ごろまでの子どもには 言ってもわからないことが多いのです。だから「何度も言っているでしょ!」と言っても、言葉では理解できないので、当然なんです。
「見よう見まねから 習得していく」
見て覚えなさい。と私も修行時代に師匠から言われたこと。特に職人さんたちからは頭で覚えるな見て、そして手で覚えろとよく言われました。できないことは目の前で実際にやってみせることが早いのです。まずは 子どもの目の前でやってみせることが大事です。習得するというのは、まず見てそして手を動かして覚えていくのです。
自己肯定感を上げる声かけ
子どもが「できない」と言った時に 「なんでできないの!」と 叱ってしまうと、子どもたちはぎゅっと小さく固まってしまいます。そして「できないことは悪いこと」と思い、そして「それは(できない)自分が悪い」と思ってしまいます。できないと怒られる、だから怖い だから 最初からやらない。と負の連鎖になっていくのです。それが積み重なると 自己肯定感の低さに繋がっていくというわけです。
自己肯定感を上げたいのであればこの逆をやれば良いだけなんですよね。
一つ一つの「できない」ことを ただできるように 根気よく 向き合うこと。そして、できた時のあの 子どもたちの嬉しそうな顔!あの表情を見れると、「ああ、この仕事やっていてよかったなあ」と思えます。
ほんの小さな 「達成感」と「満足感」を積み重ねていくことで 子どもたちは 揺るぎない自己肯定感が生まれていきます。
アトリエでは この 小さな達成感を積み重ねていく、ものづくりを心がけています。さまざまなチャレンジが散りばめられたプログラム。毎回、毎回 「できないこと」が満載!! そんなプログラムです。「できない」を克服した子どもたちは チャレンジする喜びを手に入れています。もちろん習得するまでに時間はかかりますが、チャレンジする喜びを手に入れた子どもたちの顔は いつの間にか自信に満ちた顔をしています。そして、20歳すぎる頃には「根拠のない自信」これを手に入れています。
でも、、、、根拠がないとよく言われますが、本当は目に見えない根っこが育っているからこそ揺るぎない自分の自信になっているのですよね。
焦らず、ゆっくり 一歩一歩 子育ては 毎日の積み重ね!今日も一日 笑顔でチャレンジ!
自分を信じる力は「生きる力」の基本になります。
ソダテルLaboでは ARTを通じて「生きる力」を育てています。