ロバの音楽座と共に・・・
いやはや!!人生にこんな日がやってくるなんて!!さあて!!4月29日から始まりました「ロバの音楽座」松本雅隆さんの手作り楽器!名付けて「ガランピー楽器」展覧会をソダテルLABOのギャラリーにて開催中!!これだけのガランピーがロバハウスを飛び出して展示されることは35年の歴史の中で初めて!という驚きの展覧会です! ロバの音楽座大好きな人はもちろんのこと、まだロバの音楽座を知らないという方も必見の展覧会です〜〜!!
さてさて、、今日のブログは、今までの中でもかなり、、熱い、、思いが熱すぎて、、正直 これをアップするか、、随分と思案していました、、、
が!!今日は 立夏!夏が始まる〜〜!!
と言うことで!なんか知らないけどとにかく ど〜〜んと 何でも出して良い日!!と言うことだから、、熱い熱い〜〜〜い思いを語ってしまおう!!!
〜ロバの音楽座との出会い〜
私がロバの音楽座に出会ったのはもう、20年以上前のこと。
当時の私は次女の産後に体調を崩し入退院を繰り返しながら育児に奮闘する日々でした。寝たり起きたりの生活の中でままならない子育て。そんな中で、「みんなで子育てすればいいのよ」と幼稚園の先輩ママに誘われて入会したのがおやこ劇場でした。
長久手おやこ劇場
http://nagakuteoyako.info
こどものためということもあったけど、結婚して子どもが産まれて、自分の作品も作れない日々の中でも、演劇や音楽などの芸術に触れる生活をしたいというのも大きかったかもしれません。
そんな中で出会ったのが長久手文化の家 森のホールでの「ロバの音楽座」の公演でした。
当時4歳だった長女はとにかく超暴れん坊で(^_^;)、じっとしていることがなく、おやこ劇場に入会したものの座って劇を見ることはほとんどない、そんな子どもでした。
私がおやこ劇場に入会して初めての大きなホールでの公演会がロバの音楽座でした。とにかく我が子が座って見ていられるだろうか?そんな心配ばかりしていた私に先輩ママたちは「大丈夫大丈夫 みんなで(子どもたちを)見ているから大丈夫だよ」と声をかけてくれました。その言葉に励まされながらも私は 前方 左側のシートに座り、隣にいる娘の手を握りながら(じっとしていてくれますように ちゃんと静かにしてくれるように)と祈るような気持ちでいました。娘が騒ぎ出すのではないだろうか?と息を呑み胃が痛くなりそうだったことを覚えています。(あの時の私の顔はきっと怖い顔をしていたんだろうなあ)
そんな怖い顔をしていただろう私がハッして、顔を舞台に向けたのは、、
チリリンと涼しく響く鈴の音でした。舞台をみると ぼうっとひかる灯火 視界に広がるなんとも不思議などこか異国に迷い込んだような美しい舞台装置。。。ロバの音楽座のステージは、何もかもが、私がイメージしていた「子どものための舞台」とは違うものでした。
ナチュラルカラーの背景 不思議なオブジェ 美しい音色を奏でる古楽器 その世界は私の「好き」が溢れる世界だったのです。
そこには 子ども騙しのような「モノ」に溢れる世界はなく、大袈裟なアクションや、派手な演出もなく「本物」の楽器で演奏される 静かな「芸術」がそこにありました。
気がつくと、私は 前のめりになり、舞台に見入っていました。そして 泣いている自分に気づいたのです。胸の奥がぎゅうぎゅうと締め付けられて誰もいなかったら 声を上げて泣いていたかもしれません。心の中でずっと、「これでいいんだ、私は私で良いのだ、お母さんになっても 好きなものは好きのままで良いのだ」そんなことを思っていたのです。
当時の私は「お母さんになったのだから 〇〇をやらなきゃ」「お母さんになったのだから〇〇はあきらめなければ」そんなことばかりを考え、そして、うまくできない自分を「なぜみんなみたいにできないのか?」「なぜみんなみたいにうまくやれないのか?」「なぜ 自分の娘はほかの子どもと違うのか?」と自分を責め続けていたのだと思います。
「私は私でいい 好きは好きでいい そして 子どもは子どものままでいい」
ロバの音楽座のステージを見ながら私はそんなことを思い、肩の力が抜けたのでした。
どれだけの時間が流れたのか、、ハッと我にかえり(しまった!娘を見ていなかった!)と気づきあわてて 隣の娘を見ると なんと、彼女も舞台に魅入ってじっと舞台を見続けていましたのでした。前のめりになって 目をキラキラさせて。
それから、次女も4歳になりおやこ劇場に入会し、(現在は0歳から入会できます!) ロバの音楽座の舞台と共に子育てをしてきました。小学生になっても相変わらず落ち着きのなかった長女ですが、事前学習会で松本雅隆さんが演奏するバグパイプに合わせて歌って踊っていたことを覚えています。そして嬉しそうに大声で歌い踊る姿をいつの間にか笑ってみていられるようになっていた私もいました。サークルの仲間の皆がそんな娘を見守ってくれている安心感も、あったかとは思うのですが、母だって少しづつ成長していたのですよねえ きっと。
次女とのロバの思い出も書ききれないほどいっぱいあります。お風呂の中で歌った「へのへのもへじ」 怖くて寝れない夜には手を繋いで歌った「手と手を繋いだら1たす1は 1となる」
自信がない時に歌ったのは「大きくなあれ 大きくなあれ」
なんだろうなあ、ロバの詩は いつだって 背伸び しなくても そのままでいいんだよと歌い続けてくれていたんだと思うのです。(←私の勝手な思い込み!)
でも、これだけは確かなのは、、人生いろいろある私の耳元で囁き続けてくれていた ロバの歌だったのです。
あっという間に すぎてしまった子育て時代。
今 アトリエの展覧会の会場で、流れてくるロバの音楽座をききながら、思い出す子育て時代のあの頃、、あの日々。
今回の展覧会、最初に集ってくれたのは共に子育てを過ごしてきたサークルのママ友のみんなでした。
アトリエのギャラリーに所狭しと並ぶ 雅隆さんの手作り楽器の数々を眺めながら、
「あの時これ舞台にあったよね」「これ一緒に作ったよね」「これ長いこと家にあったよね」と思い出話しに花が咲きました。
口々に、「もっと、もっと、子どもと一緒に私たちも楽しめばよかったんだよねえ」と、
やってあげれたこと やってあげられなかったこと。そんなことのあれこれ
けどでもやっぱり。
「私たち楽しんでいたよね」
毎日が必死すぎて、ただただ通りすぎてしまう育児の時間を おやこ劇場という時間の中で過ごしてこれたことは宝物だったなあと、、
子どものために 子どものためにと頑張っていたつもりだったけど、すぎてしまうと、おやこで過ごした時間こそが私のためにあったのだなあと。
親と子のためにあるから、、おやこ劇場なんですよねえ、、、
今、いろんな思いが溢れすぎて 言葉にできないことがありすぎて、なんともなんとも、なんとも不思議な時間が流れています。
この文章も、何度も 何度も書き直して、でも、まだ書き足りないし、恥ずかしいから全部消しちゃいたい気持ちも、、、、(笑)
だそうかどうしようか、悩んだけど、
でも、
きっとこれも 振り返ればきっと「あの頃は」と思い出す時が来るのだろうと思って、日記のように、残しておこうと思っています。
過去現在そして未来へ
当時 いつだってじっとしていなくて歌って踊っていた長女は 今では音楽の道に進み、 何のご縁なのか ロバの音楽座が産まれた街に住み続けています。そして、なんと、小学校の音楽の先生になり、毎日 暴れん坊の(笑)可愛い子どもたちの先生に、、、
次女は、中学から演劇の道に進み 今は イベントを開催する側へ
知らない間に、積み重なって、振り返れば見えてくる時間。今に振り回されていると見えないけど、確実に体験は 人を育てていきます。
感動に出会う 瞬間があります。たった一瞬の出会いが人生を決めることもあるのです。
体験が 人生を彩ります。 体験が 人を強くします。
何が、子どもにいいのか悪いのかは分かりませんが、ただ言えるのはたくさんの体験をすることで、何かが見つかっていく。そういうことなんだと思います。
芸術は心を育てるんだよ
おやこ劇場でも ソダテルLABOでもいつも伝えていることでもあるのですが
『芸術は目には見えない「心」を育てる』これ本当にしみじみと、実感するのです。30年この仕事を続けてきた中で子どもたちにたくさんたくさん教えてもらいました。
私の今の課題は、どうしたらこれをたくさんの人に伝えていけるんだろう、、、そんなことを思っています。
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ソダテルLABOは 本物の体験を子どもたちにこれからも 用意していきたいと思っています。
体験は 人生を開く鍵です。
ソダテルLABOは「人生」という扉を開く鍵を子どもたちに授ける場所であり続けたいそう思っています。
どうぞ 展覧会!!ぜひぜひ〜遊びにいらしてください。
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ロバの音楽座~松本雅隆さんの空想楽器
絵にあこがれる楽器たち『ロバのガランピー楽器展』
✨期間
4月29日から5月28日
✨オープン日
木金土日
✨時間
木金(平日)
10時から14時
土日(祝)
10時から18時
✨場所
長久手市岩作中島41-1
ソダテルLABO(アトリエフラワーチャイルド)
0561691493