著名人からのメッセージ

こしだミカ

こしだミカ

きいち先生、けいこ先生と出会ったきっかけは、私の最初の絵本「アリのさんぽ」でした。架空舎という出版社から出た絵本の絵に共鳴してくださり、その絵を描いたぁ作り手に興味をもち、車にのって愛知県から大阪の下町のオンボロ倉庫のわたしのアトリエにまで会いにきてくださったことでした。

 本が出てから10年以上経っていました。お話をするうちに、お二人が世界に対するドキドキ感をずーっと持ち続け「ほら!こんなに世界は面白いんだよ!!」全身で子どもたちに伝え続けてこられた方なんだなぁとすぐにわかりました。 上から目線じゃなくて「すこうし遠くを見てみようよ!」とか、「こっちから見たらどう見える?」というふうに、子どもたちと付き合ってこられたお二人に出会って、ふと懐かしい気持ちになりました。私も、こういうキラキラした瞳をもった大人みたいな

子どもみたいな人に節目節目で出会ってきたなぁと。

私は小さい頃、一人でいる時間は、絵を描いたり紙を切り抜いたり、じーっと何かを観察したり、飽きることなく色とカタチと生きものに遊んでもらっていました。でも学校に入り、年齢があがってゆくにつれ、どこかで「ちゃんとした大人にならなきゃ」と思い込み、絵をえがいたり、モノを作ることから遠ざかっていました。20歳の頃、再び絵を描き、モノを作ることを再開しました。働きながらのろのろペースで制作を続け、最初の絵本が出たのは42歳の頃です。

私のモノ作りの道中は、道に迷うたり、立往生したりの連続ですが、「なんでやろ」「どうしたらええかな」と思ってさがしたり、もがいたりしている時、不思議とキラキラした瞳の大人みたいな子どもみたいな人に出会ってきました。彼ら彼女らは答えを言いません。「こうしなさい」も言いません。ですが、ないげないやりとりの中で「ああ自分には、こういうところがあるんやなぁ」とか「次はこんな風にしてみようか」と気づかせてもらったり、その時に言うてもらった言葉が5年10年経ってようやく腑に落ちたり。。。そういう出会いが今の私を作ってくれていると深く実感します。

きいち先生とけいこ先生がキラキラ瞳で、子どもたちと過ごしながらモノを作ったり、一緒にかんがえたりしてゆく「ソダテルLABO」を新しくスタートすると聞いて私もわくわくしています。子どもたちが自分で考えて手を動かしながら遊びながら自分できづいてゆく時間、考えるだけでわくわくしませんか?